金型が完成すると、いよいよガンプラの生産がはじまる。その流れはこんな感じだ。
原料のポリスチレン樹脂を熱で溶かし、220~230度のゲル状
(水ほどサラサラではなく、粘土ほど硬くはない状態)にする。
金型に150tほどの圧力をかけてプレスする。
ゲル状の状態の樹脂を金型に流し込む。
こうしてガンプラが完成する。
NEXT 続いては、ホビーセンターのガンプラ生産技術のすごさを紹介していこう。
多色成形のガンプラ用の原料補給には、搬送ロボットが使われて大幅に自動化されている。
また、この搬送ロボットは射出成形された成形品を倉庫に運ぶのにも使われている。
自動搬送機
背中に積み上げているコンテナと呼ばれる合成樹脂製のケースにガンプラを積み込んで倉庫に運んでいる搬送ロボット。
同じロボットが倉庫から原料を運び出すのにも使われる。
この赤いシャアザク風タイプと緑の量産型ザク風タイプがある。
原料
紙袋に入った状態で倉庫にうずたかく積み上げられているガンプラの原料。
パレットごとに、生産するガンプラに必要な色の原料が、使う比率に合わせてセットにされている。
原料の場所はコンピュータで管理されていて、自動的にロボットに積み込まれ運ばれる
ホビーセンターには、現在、多色成形用の金型が約500個ほど工場の床下に収納され保管されている。
生産フロア
1階の生産フロアに2列で並んで設置されている射出成形機。
ガンプラを量産するこの機械の間の広い通路、緑色の部分の地下が金型の保管庫だ。
床下収納 床下は横にABC、縦に1~52と約150のマス目に仕切られ、金型が収納されている。
多色成形機
バンダイホビーセンターでは4つの異なるプラスチックを同時に成形できる多色成形機を使用している。
この装置で、4色のカラフルなランナーや、性質の違うプラスチックを組み合わせた関節部品などが生み出されている。